リン酸処理の目的を知ろう!
鉄など錆びやすい金属には、表面を保護し腐食を防ぐ必要があります。リン酸処理は、シンプルにリン酸塩を生成して金属の表面を覆うことが出来ます。表面に膜を形成し、効率的に腐食防止が出来るため錆びることがないのです。リン酸処理は、塗装する前の下地段階で行います。リン酸処理後に塗装をすれば、より密着度が高まって品質が向上します。さらにリン酸処理の効果を上げるには、消泡剤といっしょに使用することです。リン酸は金属に反応すると泡が発生します。表面が泡でザラザラになってしまい、金属の品質低下を招いてしまいます。消泡剤を活用することで、泡の発生を最小限に食い止め、金属の表面を滑らかに出来るのです。金属を加工する時のダメージが少なく負荷をかけない点でも優れているのです。
種類も用途も様々!消泡剤
発泡現象による品質の劣化や作業能率の低下を防ぐためには、消泡工程を施す必要があります。消泡の手段は、物理的方法と化学的方法の2つに大別されます。化学的方法の一つである消泡剤の使用が、経済的かつ効率的なのです。泡の生成因子は、表面張力や泡の粘性が重要だといわれています。消泡剤には、破泡作用と抑泡作用があり、包膜の表面張力を壊し泡を不安定にする効果があります。消泡剤の種類としては、オイルタイプや活性剤タイプ、エマルションタイプなどがあります。リン酸処理には界面活性剤が良く利用されています。各消泡剤の特徴を十分に理解し、用途に合わせて上手に使い分けましょう。
消泡剤は、液中にできた泡を消したりそもそも泡ができるのを防ぐことを目的に加える添加物のことです。さまざまな化粧品や食品の製造工程に使われています。